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パニック症についての市民公開講座に参加

和楽会なごやメンタルクリニック主催の市民公開講座に参加してきました。

今回のテーマはパニック症について。

パニック症はなんらかのきっかけで(人混み、狭い空間など人によって様々なきっかけ)「またあの症状(動悸やめまいなど)が起きるのではないか?」と不安が起こり、そこ不安があの症状を引き起こします。

ここまででしたら生きているうちに多くの人が一度は経験したことがあるかもしれませんが、パニック症の場合はその症状に対して「死んでしまうのではないか」と(破局的解釈といいます)極端な思考をして(本人にっては深刻な不安ですが・・・)その思考がさらに不安を強めます。

このようなことを繰り返すうちに次第にパニック症状の長さや頻度が多くなっていく病気です。

産業医をしていて、このような不安のため休職したり、不安を持ちながら働いている労働者の面談をすることが多く、知識のブラッシュアップのために研修に参加してきました。

また、なごやメンタルクリニックは認知行動療法を研究し実践し続けている優秀なカウンセラーさんがいるため、紹介状を書かせていただくこともあり、挨拶を兼ねて行ってきました。

普段、クリニックの先生とは手紙でやりとりすることが多く(診療でお忙しいのでなかなか挨拶に伺うことができません)、このような機会は直接会って挨拶するチャンスです。ネットの活用が広がった現代だからこそ、直接足を使って人とつながることが大切だと思い、活動しています。

産業医は治療を行うわけではありませんが、精神科・心療内科の薬物治療や精神療法(認知行動療法など)についての最低限の知識は必要です。

あまりよくないことですが、必要以上の薬を処方されていたりまともな精神療法を受けられずにいる労働者もいるので、正しい知識を持つことで「他のクリニックにも行ってみたらどうですか?」と提案することもできます。(*実際、転院してよくなることも多いです)

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