医師の仕事の中には、産業医活動もあり、その中には企業健診の仕事もあります。健診の仕事は好きではない先生も多いと思いますが、僕は研修医時代から医局からの依頼もあり、よく健診に行っていました。
企業健診という働き方
ほとんどの同期ドクターや同級生は親が医者で、学費を親に出してもらっていたと思いますが、僕のような田舎で自営業をしている家庭ではとても私立の医大に行くようなお金はありません。
もちろん、親が銀行で借りてくれたんですが、医師になってからコツコツとそのお金を返すことになり、病院からの給与ではとても食べて行けなかったのも理由のひとつです。
企業健診そのものも病院では経験することができない、現場で働く人の生々しい悩みを聞くことができて好きなんですが、出張健診は行った先で美味しいグルメに出会えるのも魅力のひとつです。
交通費(上限3万くらい出してくれる健診機関もあります)や宿泊費(上限1万円くらい出してくれる健診機関もあります)を出していただけて、さらに給与もいただけて、仕事が早く終われば行った先でグルメを堪能できます。
そして、家族や友だちにお土産を買って帰れるのも楽しみのひとつ。
今回は企業健診で福井県まで行きました。
福井県のグルメといえば・・・
福井県といえば、研修医になってはじめての給料をもらったその日に車で敦賀まで行き、地元の人に鮨がおいしいお店を聞いて食べに行った懐かしの場所です。(その時に行ったお店は丸勘さん)
名古屋から福井市まで行かなければならなかったのですが、敦賀インターで降りてひたすら海岸線を走ること1時間半くらい。
越前海岸まで行きました。
越前海岸といえば・・・ズワイガニの中でも越前のものはトップブランドで、唯一の皇室献上かにだそうです。
今回のお目当てはこの越前ガニ(山陰地方では、松葉蟹と呼ばれます)です。
越前蟹の漁期
越前蟹:11月~3月20日まで
セイコガニ(メス):11月~12月31日まで
なぜこの時期に行ったのかというと、越前蟹ってかなり高いんです。年末年始だと僕が購入した3月の3倍くらいの値段がします。
*ネットは、一番高い時期の金額に設定されているので、地元まで行って購入できるなら3月頃がお得です
越前で食べる蟹と北海道で食べる蟹の違い
北海道土産として定番の蟹ですが、あれはズワイガニではなくタラバ蟹で、足の本数も味も違います。
タラバも美味しいですね。
とりあえず昼食のためにお店に入ることに
店舗前で蟹をゆでているお店がありました。それにつられて訪問。メニューがなかったので、「メニュー見せてください」というと、金額しか書いてないメニューが・・・・
一番安くて13000円。高いものは30000円。「ランチでこんな贅沢できるかーい!!しかも、ゆっくり食べる余裕ないし」と思い、「すいません、持ち合わせがそんなになくて・・」と嘘をつき、退散。
ランチを諦め、越前蟹ゲットのために越前海岸を走る
海岸沿いに蟹を販売している商店が並んでいたので、ふらっとお店へ。
今回入ったお店は、ビーチマートまるさん
お店の前に生の越前がに(ズワイガニ)、水がに、紅がにや、茹でたものが並びます。
越前がには大きさにもよりますが、1ぱい4000~8000円くらいです。年末年始の一番高い時期に比べると半額以下の値段になっています。
今回ゲットしたのは下記です。
生きた越前ガニ6500円ほど。越前ガニを証明する黄色いタグがついています。
自分で茹でる必要があるため、調理済みのものよりも安くなっているそうです。生きたカニをそのままお湯の中に入れると、蟹は自ら足を外してしまうらしく、そうなるとお湯の中に蟹の身が散らばってしまうらしいです。
ですから、生水に入れてご臨終してもらいます。
調理済み(茹でてある)越前蟹。4500円くらいでした。
紅ガニというものです。足が一本欠けてましたが2000円です。蟹ミソが大量に入っていました。
脱皮してすぎの越前ガニで身が柔らかいです。一般家庭でよく食べられるそうです。県外で販売されることは少なく、地元でしか食べられません。蟹ミソが少なく味も薄い感じ。
これが一番好きという人もいるそうですが、ザ・カニを食べたいと思っていたので、妻にはやや不評。
他に甘海老、うになどを買ってきましたが、どれもおいしかったです。うにには薬品みたいなものが入っておらず新鮮で濃厚でした。
ビーチマート まるさんはお店で食事を食べることも可能みたいです。
漁の時期を外れても、ロシア産のタラバガニが入荷している時があるようで、かなり大きなものを2000円くらいで食べられることもあるそうです。
かなりおススメです!
この記事の中で紹介したところのリンク
・BEACH MART まるさん 福井県丹生郡越前町厨70-193
・寿司丸勘
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