こちらの記事に詳しく書いてありますが、マインドセット(考え方、心構え、暗黙知、固定観念、信念、ビジョン、その人なりの言葉の定義など)が変われば、
・行動
・目標達成までの行動スピード
・行動する時の不安の軽減
・日々の習慣
・問題への取り組み方
そして
・結果が出るスピード
が変わります。
営業で全く成果を出せていなかった人が、マインドセットが変わるだけでスムーズに行動しはじめ、結果を出すなんてのはよくある話です。
今回は、マインドセットの書き換え方について聞かれたら、こんな風に説明するだろうなと想像しながら、記事にしています。
~~~~~~~~~~~~~~ここから~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
名曲が教えてくれるマインドセットの書き換え方
【プロフェッショナル】というNHKの人気番組があるでしょ?
この番組が好きな起業家や経営者さんは多いと思う。
また医療関係者が紹介されることが多いから、ドクターの間でも人気があるんじゃないかな。
スガシカオさんが歌う、【プロフェッショナル】の主題歌のプログレスって、ためになるフレーズがっぱいあるけど、印象に残ってる歌詞ある?
こんな歌詞があるよね。
ずっと探していた理想の自分ってもうちょっとかっこよかったけれど。
僕が歩いてきた日々と道のりを、本当は“ジブン”っていうらしい。スガシカオ『Progressより』
ねえ、僕らが夢見たのって、誰かと同じ色の未来じゃない
誰も知らない世界へ向かっていく勇気を
“ミライ”っていうらしいスガシカオ『Progressより』
なんか「深いね」っていいたくなる歌詞だよね。
この歌詞って、まさにマインドセットの書き換え方を教えてくれる歌詞なんだよね。
この歌詞を聞いて、マインドセットの書き換え方わかる?
マインドセットの書き換え方
もう一度歌詞を見てみようか。
ずっと探していた理想の自分ってもうちょっとかっこよかったけれど。
僕が歩いてきた日々と道のりを、本当は“ジブン”っていうらしい。スガシカオ『Progressより』
『歩いてきた日々の道のりを本当の自分という』
なんか、名言っぽい言葉だよね。
こういう言葉を聞くと、
「そっかぁ~。自分って、日々の積み重ねで作られるんだよな」と思って、納得するんだよね。
で、この言葉を聞いた人の中で、言葉の定義が少し変わるのね。
でも、心に響く(時には耳が痛くなるような)名言を聞いたからって、行動が変わらないこと多いでしょ?
どうしてだと思う?
マインドセットの書き換え方 ステップ1
もう一度歌詞を見てみよう。
ずっと探していた理想の自分ってもうちょっとかっこよかったけれど。
僕が歩いてきた日々と道のりを、本当は“ジブン”っていうらしい。スガシカオ『Progressより』
マインドセットを書き換えるためには、まず自分の頭の中に無意識にもっている言葉の定義を意識化する必要があるのね。
例えば、「理想の自分、なりたい自分は?」
「えっと・・・・」
うん、口に出して言おうとするだけでも、無意識に思っていたことが意識上にあがってきて明確になるから、それでオッケーなんだけど、もっといいのは、紙に書いてみることだよ。
紙に書くためには、手を動かさないといけないでしょ?
口を動かすだけでなくて、できる限り他の感覚も使ったほうがいい。
そうすることで、はっきりと意識上にあがるし記憶にも残りやすくなるからね。
ステップ1をまとめると・・・
無意識にもっているマインドセットを意識上にあげる(言語化)こと。そのために書き出すこと。
これがステップ1だよ。
スガシカオさんの歌詞では、『理想の自分ってもうちょっとかっこよかったけれど』の歌詞が、これまでにもっていた言葉の定義(マインドセット)を言語化している部分になります。
マインドセットの書き換え方 ステップ2
無意識にもっているマインドセットに気づいたら、
それを手放して、
新しいマインドセットに(頭の中の辞書に書いてある言葉の定義を書き換えるように、)
・書き換えたいのか
・持ち続けたいのか、
自分で決める。
例えば、スガシカオさんの曲の歌詞なら、
自分とは、現状よりももうちょっとかっこいいい自分
(たぶん、現状を否定して、もうちょっと自分はできる人だと捉えているという意味だと思う)
そのマインドセットを持ち続けたいなら、持ち続ければいい。
でも、このマインドセットを持ち続けると、ずっと「自分はこんなんじゃない」と現実を直視せず理想ばかり描いて生きていくかもしれないよね。
そんなの嫌だと思うなら、違うマインドセットを持つ(書き換える)選択をする。
スガシカオさんの歌詞なら、
ずっと探していた理想の自分ってもうちょっとかっこよかったけれど。
僕が歩いてきた日々と道のりを、本当は“ジブン”っていうらしい。スガシカオ『Progressより』
【自分とは:歩いてきた日々の道のり】
と定義することを提案しているよね。
僕の解釈では、仕事の成果、友人関係、経済事情など、今の現状が自分自身であり、それ以下でもそれ以上でもない。ちゃんと現状を直視しようね。
という意味だと思う。
このマインドセットを持つと、理想論ばかり捉えるのではなく現状をしっかりと直視する生き方をするかもしれないよね。
マインドセットが変われば、行動がかわり、結果が変わっていくから、どんなマインドセットを持ち続けるかって、大切じゃない?
ここまでのまとめ~マインドセットを書き換えるには?
ステップ1:無意識にもっているマインドセットに気づくために(言葉の定義などを)書き出す
ステップ2:そのマインドセットを持ち続けるか・手放すか決める
マインドセットの書き換え方 ステップ3
まずは無意識にもっているマインドセットに気づく(ステップ1)、それを持ち続けたいかどうか選択して(ステップ2)、書き換えるなら新しい定義を考える(ステップ3)
もうひとつの歌詞も見てみようか。
ねえ、僕らが夢見たのって、誰かと同じ色の未来じゃない
誰も知らない世界へ向かっていく勇気を
“ミライ”っていうらしいスガシカオ『Progressより』
無意識に持っていた言葉の定義(マインドセット)
未来とは誰かの未来のこと
書き換えた言葉の定義(マインドセット)
未来とは誰も知らない世界へ向かっていく勇気のこと
あこがれる誰かと同じになりたくて、その人みたいになろうとしたりその人が思い描いている未来を追うのではなく、あなただけの未来を思い描こうよ、そしてそこに向かっていく勇気を持とうよ。その勇気がミライだよ。
そのような意味だと解釈してるよ。
こんな風に、新しい言葉の定義を作るのがステップ3ね。
ここまでやるだけでも、行動が変わることはあるよ。
でもね、ここまでは紙に書き出しただけだから。
新しいマインドセットをもって、それを自分のものにしたかったらね、
ちゃんとスガシカオさんの歌詞が次のステップを教えてくれてるよ。
マインドセットの書き換え方 ステップ4
『あと一歩だけ前に進もう』
って、歌の最後に締めくくっているよね。
そう、大切なのはあと一歩だけ行動すること。
新しいマインドセットを意識しながら、そのマインドセットに基づくちょっとした行動をすること。
行動することで、マインドセットが体にしみこんできて、自分のものになってくるよ。
言葉の定義を自分のものにすることに限らず、理念とかビジョンとか、そういうものも、意識しながら一歩ずつ行動していくことで、自分のものになっていくよね。
会社や組織には理念があるよね。
トップが額に汗かきながら一生懸命考えた理念を、社員も持ってほしいと思うだろうね。
でも、それを唱えているだけだと、その理念にそった行動をするようにならないよね。
じゃあ、どうしたらいいかというと、
「この理念にそった行動ってどんな行動だろう?」と問いかけ、
「そのためにできる最初の小さな一歩(ベイビーステップ)は何?」と問いかけ、行動する。
理念やビジョンを腹落ちさせたかったら、こういうステップが必要だと思うよ。
映画『ロッキー』で、シルベスター・スタローンは「俺は勝つ」って鏡の中の自分に向かって唱えている(自己暗示、アファメーション)だけじゃなかったよね。
サンドバック(映画では肉)たたく・走りこむっていう行動をしているよね。
そうやって、ビジョンを自分のものとして体にしみこませていってるんだよね。
【最高の自己暗示とは行動である】
って言葉を聞いたことがあるよ。
ほんとうに、小さな小さな一歩の積み重ねでいいよね。それだけで自分のものになっていく。
~~~~~~~~~~~~~~ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
企業での実践事例
高校の同級生でWEBマーケティングの会社を経営してる友だちがいるんだけど、彼の会社では月に1回、社員だけで集まってもらって、ここまでに書いたステップをやっているそうです。
例えば、社長がお題を出します。
あなたにとって営業とは?
私たちにとって営業とは?
みたいなお題を出して、それについて社員だけで何時間か話し合ってもらい、まとまった考え方を教えてもらってるんだって。
そうすることで、経営者がもっている理念やビジョンと社員がもっているものとのギャップがわかるし、社員たちが無意識にもっているもの(マインドセット)に気づくことができるみたい。
たとえば・・・
営業とは?
【お客様のところに訪問して商品・サービスを提案すること】
という言葉の定義(マインドセット)をもって行動しているのと、
営業とは?
【お客様の悩みの解決策を提案し笑顔になっていただくこと】
っていう言葉の定義(マインドセット)をもって行動するのでは、行動スピードに違いが生まれそうって思いませんか?
前者の定義だと、売りつけているような感じがして行動にブレーキをかけてしまうことがありますが、後者の定義なら、相手にハッピーになってもらうための行動なので、ブレーキがかかりにくいと思います。
親愛なるえいちゃんへ捧ぐ日記でした
追記:
「この歌で人生が変わった」とか、「つらい時・悩んでいた時にこの歌で元気が出た」という経験があると思います。
ひとつには、歌の歌詞によって言葉の定義が変わったことによると思います。
作詞するときに自分の人生をふりかえって、「こんな風に思ってから人生が変わったんだよな」とか、「こんなメッセージ(言葉の定義や解釈)をファンの皆さんに届けたい」って、一生懸命考えて言葉を選んでいると思います。
僕たちも、自分自身の言葉の定義を一生懸命考えることが必要かもしれませんね。