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溶接ヒューム対策について

昨日は岐阜県の某会社様からご相談をいただき溶接ヒュームを扱う職場の3管理について現場を視察してきました。


*掲載許可をいただいております

従業員数50名以上の会社様の場合は嘱託または専属の産業医がいるので気軽に相談できます。
(残念ながら気軽に相談できない産業医もいるようですが・・・)

しかし50人未満の会社や家族で営んでいるところだと働く人の健康管理や法改正への対応について、どこまで対応しなければならないか迷ってしまうと思います。

原則、法改正に対応する必要がありますが「そこまでお金かけてやらないといけないの?」と悩んでいるのが現状です。
そして周りの工場している知人と話したりして「まあいいんじゃない。指摘されなければ」と話していたりするようです。

専門知識をもった産業保健職からすると「指摘されること以上に病気になることが問題なんです!」と言いたいところですが、予防にお金をかけるのって後回しにしてしまうことが多いと思います。

だって、労働基準監督署とか厚生労働省の人が全員メタボじゃなければ説得力がありますが、なかにはブクブクと太ってどう見てもメタボで自己管理(予防)できていない人もいると思うのです。

その方たちは知識もあって指導する立場であるのに、そういう人であっても予防は難しいですよね。

溶接ヒューム対策

簡単にできることといえば、換気なんですが局所排気装置をつけようとしたらかなりのお金がかかります。
じゃあ、窓開けて換気したら?となりますが風が吹いてしまうと精度が落ちてしまいます。

ですから教科書に書いてあるような対策がなかななとれないのです。

では、どうすればよいか?

簡単にできる対策のひとつは立ち位置を変えることです。

・少しでもヒュームを吸いにくい位置に立ち作業をする
・多少風があるのであれば、風上に人が立ち、ヒューム作業位置は風下側にする

あとは検査をしてこの対策が有効かどうか確認すればよいと思います。

まだまだ余力がありませんが、ゆくゆくは50人未満の職場の相談にのったり健診結果についての助言ができればと思っています。

溶接ヒューム対策 その2

50人未満の会社は産業医契約をしていけないわけではないので、産業医契約をして数か月に1回くらい訪問して相談にのってもらったり巡視してもらいその職場でもできそうなアドバイスをもらってもいいと思います。

でも、お金をかけない方法として無料で相談にのってくれる窓口があります。
それが、各都道府県に設置されている産業保健総合支援センターです。

愛知県の産業保健総合支援センターはこちら
岐阜県の産業保健総合支援センターはこちら

労働者健康安全機構の助成金の案内ものっていますので、お金をかけるハードルが高い場合はまずは助成金を受けながら心と身体の健康対策に取り組んでみてもいいかもしれませんね。

産業医
杉浦